4-6.「お願い」を伝える表現

 英語は日本語ほど尊敬語や丁寧語についてうるさく言われることは
 ないが、相手にものごとをお願いする場合は別だ。

 例えば、次の例文26のような表現 は「大人の頼み方」ではない。

 例文26 Will (Can) you help me with the bag?
     Please help me with the bag?
     そのかばんを持つのを手伝って。
 例文27 Could you help me with the bag?
     そのかばんを持つのを手伝っていただけませんか。
 例文28 May I use the bathroom?
     トイレを貸してください。

 Will you~? ※注は「やってよ」というような直接的でぶ しつけな
 表現で命令文と変わらないのだ(Can you~? は「ちょっとやってよ」
 といったくだけた表現)。命令文に Please をつけても、大差はない。
 相手の都合を考えない一方的な表現だからだ。

※注 Will you~? の文は、文末を上げるとお願いする文になるが、文末を
下げると命令口調になる。

 
 一般に人にお願いをするときは例文27のように、Could you~?
 を使えば問題はない。Would you~? は「ぜひ~してもらいたい」
 という強い願望を伴うために避けられがちなのに対して、Could you~?
 は「ひょっとして~できるかな」という可能性を聞くだけなので、
 好まれる表現だ。

 これより丁寧に言いたいときには、次のような表現がある。

  A)Would you mind helping me with the bag?
  B)I wonder if you could help me with the bag.

 Aの文にでてきた mind という動詞は「気にする」という意味で、
 Would you mind ~ing? というように、後ろの動詞は ~ing 形
 にする。

 また、相手の人が No と言ったら「いいですよ」の意味で、
 Yes なら「ダメですよ」の意味になる。要注意だ。

 Bの文にある I wonder~ は英会話でよく出てくる表現で、
 「~かな」って自問しているニュアンスを伝える。さらに I was
 wondering if~ とすればより控えめだ。

 もう一つ問題になることは、頼まれたときの答え方。例えば
 例文27のように頼まれた人はどう答えればよいだろうか。学校
 英語では Yes, I can. とか No, I can’t. だろう。
 しかし実際はそうではない。

 「いいよ」であれば、“Sure.”、“All right.”、“OK”、“Of course.”、
 “No problem.” などと言い、「ダメ」であれば、“I'm sorry,
 but I can't.” と言うほうが自然だ。

 次に、例文28は、相手に許可をもらうための表現だ。

 元来 may という言葉には、「力を授けてもらう」というニュアンス
 がある。だから May I ~? はまさに許可を求める表現であり、
 断わられる場合も覚悟しているのだ。

 これに対して、Can I ~? は単なる確認にすぎないカジュアルな
 表現である。

 ただし、例文28に対する答え方は、Yes, you may. と返事すると
 上から目線になってしまう。それを避けるために、Yes, you can.
 や、Of course you can. とか Sure. とか Go ahead. などを
 使って答えることが多い。

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4-5.相手の都合を尋ねる表現

 相手の都合を尋ねる表現には、いくつかのバリエーションがある。
 まず、ちょっと割り込む場合、つまり「ちょっといいですか?」
 ときくには次のような表現がある。

  A)Do you have a minute (for me)?
  B)May I interrupt (you) for a moment?(Could I~?、Can I~?)

 interrupt は「妨げる」という意味だ。
 次に、「今晩、お暇ですか?」と尋ねるときは次のように言う。

  C)Are you busy tonight?
  D)Are you available tonight?

 available は「手を空けることができる」という意味だ。次に、
 特定の日を都合がいいかどうかを聞く表現をみてみよう。

  E)Are you available Friday afternoon?
  F)Is it convenient for you ?
  G)When(What day) is a good time for you?
 
 Fの文の convenient は「物・時・場所などが都合がよい」
 という意味なので、Are you convenient tomorrow? という
 ように人を主語にすることができない。

 次に「君は大丈夫?」と相手の都合を確認する場合は、次のよう
 に言う。

  H)We are starting at nine. Is that okay for you?
 
 Hの文で Are you okay? としてしまうと、相手の体調や気分
 を気遣っていることになってしまうので注意しよう。

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4-4.「まで」と「までに」

 「まで」と「までに」は意味が正反対になることもあるので、
 きちんと区別しておこう。

  A)I have to be in school by 8 o’clock.
  B)I have to be in school until 3 o’clock.

 Aの文の意味は「8時までに学校に行かなければいけない」だ。
 つまり、8時を過ぎれば学校にいることになる。
 これに対してBの文は「3時まで学校にいる」、つまり3時を
 過ぎれば学校にはいないことになるのだ。

 このように、「ある時点までにする」は“by”、「ある時点まで
 状態や動作が続く」は“until”を用いる。しっかり区別しよう。

 なお、会話や公式でない文章では、“until”の代わりに“till”を
 使うこともある。

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4-3.相手が文末を上げ調子で話したら“Yes”“No”で答える

 中学校で次の文を習っただろう。

image14.jpg

 意味は「コーヒーとお茶のどちらにしますか」だ。答え方は“Coffee    
 please.”となる。
 この文の抑揚は、前の“coffee”は上げ調子に、後ろの“tea”は下げ
 調子になる。しかし、後ろの“tea”が上げ調子になる場合もあるのだ。


image17.jpg

 Bの文のように、後ろの“tea”が上げ調子になるときは、「(コーヒー
 とかお茶があるけれど)何か飲みますか」という意味になる。
 従って、答え方は、“Yes please.”となるのだ。
 どちらかを指定したいときは、もちろん、“Coffee please.”でいい。

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4-2.「意見」を伝える表現

 例文20 You must study harder.
     もっと一生懸命宿題しなさい。
 例文21 I have to make dinner for my family.
     私は家族に夕食を作らなければなりません。
 例文22 You should visit Sensou-ji Temple when you go to Tokyo.
     東京に行ったら、浅草寺によってみたらいいですよ。
 例文23 You had better cut down on the food.
     あなたは食事の量を減らした方がいいでしょう。
 例文24 Shall I make you dinner?
     私が夕食を作りましょうか。  
 例文25 Would you like pizza for dinner?
     夕飯にピザはいかがですか。

(1)命令と義務

 「~しなくてはならない」と伝えたい場合、must あるいは
 have to を使うと習うのが通常だ。しかし、これらが使われる
 例文をみてみると、微妙な違いに気付くはずだ。

 例文20のように must を使うと、「そうしないとならないと
 感じている」という「その人の気持ち」の表明になる。
 それに対して、例文21のように have to を使うと、「to以下
 の問題を抱えている(だからそれを解決しなければならない)」
 という意味になる。つまり「義務」だ。

 これらの否定形を考えると、もっと違いが分かってくる。
  
  A)You must not enter here.
  B)Don’t enter here.
  C)You don’t have to make dinner tonight.

 Aの文は、話している人がその人なりの理由があって「ここに
 入るな」という意味だ。Bの文は、話している人の意見とは
 無関係に「ここに入るな」という意味になる。

 これに対して、Cの文は、「夕食を作る義務がない」、つまり
 「夕食を作る必要はない」という意味であって、AとBの文の
 ような禁止の意味にはならないのだ。

 なお、must には過去形がないので、「過去に~しなければ
 ならなかった」と言いたいときは、次のDの文のように、
 had to を用いる。この場合「実際にやった」ところまで含む。

  D)I had to make dinner for my family yesterday.

 また、未来形(~しなければならないだろう)は will have to~
 となる。

(2)提案

 例文22のように“should”を使うと、相手に何かをススメる
 一般的な表現になる。「ぜひ行きなさいよ」という気持ちで
 must を使うのも可能だが、さりげなくススメるだけなら、
 should が適切だ。

 他方で、相手に何かをススメてもらう場合には、What do you
 recommend? のように recommend が使われる。

 類似の表現で、例文23の had better という表現もある。だが、
 この had better(否定形は had better not)は、単に
 「~した方がよい」という穏やかな表現ではないことに注意が
 必要だ。had better は「~しないとよくないことが起こるぞ」
 というニュアンスをもつ表現なのである。
 例文23は「食事量を減らさないと、やばいことになるぞ」という
 意味なのだ。

 次に、相手の気持ちを確かめる表現をみてみよう。例文24は
 「私が夕食をつくりましょうか」という意味である。この問いに
 対しては、「はい」なら Yes,please.とか Thank you、
 「いいえ」なら No,thank you.とか Don't worry. と答える。
   

 例文25は応用がきく表現だ。「一緒に~しょう」という場合にも
 使える。

  E)Would you like to have dinner together※注1?
  F)Why don’t you have dinner together?
  G)Let’s have dinner.

 E~Gの表現はどれも「一緒に~しよう」という表現だ。これらの
 問いを投げかけられたらに対しては、Eの文では Yes, I would.とか、
 No, I wouldn’t.、FとGの文では Yes,let's.とか、No,let's not.
 と答えればよい。

 ただ、このような答え方では味気ない。少し工夫して It's
 a good idea! とか、”Not a bad idea, but I prefer~.※注2
 などと言えれば、もっとよくなる。
   
 ほかに「一緒に~しよう」という表現には Shall we~? という
 ものもあるが、この表現はそれが運命であるかのようなニュアンス
 を与える。

  ※注1 together は、それまで別々のとこまでいた人がこれから行動を共に
      する場合に使う。だからEの文は、たまたま道でバッタリ出会った人の間で
      の話だと分かる。
  ※注2 prefer A to B で「BよりAが好き」という意味。よく使われる表
      現なのでぜひ覚えてほしい。


 なお、相手が断ってきたときに「何で?」と聞き返す場合は、
 Why? ではなく、Why not? とか What’s wrong? と言う。

 また、人に嫌いな食べ物をススメられたときに、I don’t like it.
 と言ってしまうのは直接的すぎる。このような場合は、次のように
 言おう。

  H)It’s not my favorite food.(その食べ物は好みじゃないんだ)
  I)I don’t prefer it so much.(それが好きというわけじゃないんだ)

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