2-5.firstの使い方

 first の使い方は混乱しやすいので、注意が必要だ。first は
 単独で使うと「順序でいえば最初」意味になる。
 次のAの文のように、「まず彼に電話した方がいいよ」というよう
 に使う。

   A)You should call him first.

 これに対して at first は、at ten(10時に)と同じように、
 一定の比較的短い期間を表す。次のBの文は、「初めは、ミスに
 気付かなかった」という意味だ。

  B)At first, I didn't recognize※注1 my mistake.

 ※注1 日本語では同じ「気づく」でも、視覚的に気づく場合は notice、パッと頭に思い
 浮かぶのが realize、それまで持ち合わせていた知識や感覚をもとに異同に気付く
 (見分ける)のがrecognizeだ。次のように使い分ける。
 ・She noticed (that) her purse was missing.(財布が無くなっていることに気付いた)
 ・On the train to my office, I suddenly realized that I (had) left my bag at home.
 ・I recognized him by his voice.(声で彼だと分かった)



 さらに、“for the first time”は「初めて」の意味になる。
 下のCの文は、「初めてパンダを見た」という意味だ。

  C)I saw a panda for the first time.
  D)I went to Tokyo for the first time in ten years※注2.

 ※注2 生まれて初めてなら“for the first time in my life”と言う。

 もともと前置詞の for は、対象を限定する働きをする。the train for
 Tokyo は「東京行きの電車」、つまり、目的地を東京に限定している
 のだ。同じように、for ten years は「10年間」、Dの文の for the
 first time in ten years は「10年間で最初のこと」、つまり
 「10年ぶりに」という意味になる。

 以上のことをまとめると、下の図のようになる。

image5.jpg

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2-4.現在完了形の3用法

 現在完了形は、過去のことが現在まで続いている状況を伝える場合に
 用いられる。そして、「過去のことが現在まで続いている状況」とい
 うのは、原因に応じて、①継続、②経験、③完了・結果の3つに意味
 が分かれる。

 例文10 I have been in Tokyo for ten years.
      私は10年間東京に住んでいます(今も住んでいる)。
 例文11 How many times have you been to America?
      アメリカに何回行ったことがありますか(今は戻っている)。
 例文12 I have never been to America.
      私は生まれてこのかたアメリカには1度も行ったことがない。
 例文13 He has already gone to America.
      彼はすでにアメリカに行った(今ここにいない)。

 まず例文10の文は、「ずっと~している」という継続の意味を表す。
 現在完了が継続の意味を表すときは、for※ a long time(長い間)、
 for a week(1週間)、since yesterday(昨日から)、since 2000
(2000年から)などのように、期間を表す語句が使われることが多い。
 ※注 for は「~の間ずっと」という継続の意味である。これに対して、
    duringは「~の間ずっと」の意味にも「~の間のどこかで」にもなる。
    従って、次の文では during”に代えて for を使うことはできない。
    ・He left during/in the afternoon.(彼は午後に出発した)
    また、during~ で「どんな期間か」を示すのに対して、for~ は基本的に
    時間の長さを表すだけで、それだけで「どんな期間か」を表してはいない。
    during~ は、during the break, during the movie, during my stay in America
    などのように使われる。従って、次の文では基本的に during は使わない。
    ・He stayed there for ten days.
    なお、during~ のほかに、while~ も「~の間」という意味だが、
    while の場合は、while I stay in America のように、while の後ろに
    主語動・詞が続く。ただし、後に続く主語とbe動詞を省略されることがある。
    ・My wife sang songs while (she was) cooking in the kitchen.


 次に、例文11は、「~したことがある」という経験の意味を表す。現
 在完了形が経験の意味をあらわすときは、once※注 (一度、かつて)、
 often(よく)、many times(何度も)、before(以前)、this week
(今週)、などのように、頻度や時期を表す語句が使われることが多い。
 ※注 1回は once 、2回は twice、3回は three taimes と言う。つまり、3回以
    上は「~ times」と表す。


 注意が必要なのは、現在完了で使う never と ever(例文12)だ。こ
 れらは「生まれてから今までに」という意味を含んでいる。だから、
 例文12は、今まで一度もアメリカに行っていないということが分かる。
 それが分かれば、次のAとBの文には違和感があるだろう。

  A)Have you ever seen the new TV program?   
  B)I have never seen※注 Taro this week.
            
 ※注 see と meet は同じ意味で用いられる場合もあるが、「初めて会う」
    「約束をして会う」というかしこまった場面では meet を使う。
    ・Nice to meet you.(初対面の人に)会えてうれしいです。
    ・Nice to see you.(面識のある人に)会えてうれしいです。


 Aの文の意味は、「そのテレビの新番組をみたかい?」だが、ここに
 ever(生まれてから今までに)は大げさだ。この文では、ever では
 なく、次に扱う yet(もう~しましたか)を文末に置くのがふさわしい。

 また、Bの文は、すでに知っているはずの「太郎」について、「今週生
 まれて初めて会っていない」というのは、かなり変だ。この場合は、
 never ではなく、not を使うのが自然なのである。

 最後に、例文13は、「すでに(already)~したところだ」という完
 了・結果の意味を表す。このほか、「ちょうど(just)~したところだ」
 「まだ(yet)~していない」「もう(yet)~し終わりましたか」、と
 いう表現も完了・結果を表す仲間だ。
   

 ただ、already と yet を日本語との対応で覚えるだけでは理解は
 不十分だ。もう少し詳しくみてみよう。

   A)I have already seen the movie.
   B)Have you seen the movie already?
   C)Have you seen the movie yet?
   D)I haven’t seen the movie yet.
   E)I haven’t seen the movie.   

 おさえておくべきポイントは、already は「済んだこと」について述べ
 る場合に使い、yet は「済んでいないこと」について述べる場合に使う、
 ということだ。

 だから、Aの文は「私はもう見終えた(だからもう見ない」というニュア
 ンス。Bの文は、「えっ、もう見たの?」というニュアンスになるのだ。こ
 れに対して、Cの文は「もう見たの?」という意味になる。

 そして、Dの文は、「まだ見ていない(いつか見るつもり)」というニュ
 アンスなのに対して、Eの文は単に「まだ見ていない」という意味にな
 る。

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2-3.現在完了形と過去形の違い

 例文9 I have lost my watch.
  私は時計をなくしてしまった(今も持っていない)。


 例文9は「現在完了形」、つまり動詞が「have+過去分詞形」
 になる。過去形と現在完了形の違いは次の通りだ。
  A)I lost my pen.
  B)I have lost my pen.(例文9)
  C)I just ate lunch.

 Aの文のように過去形を使うと、現在のことには言及してい
 ない。これに対して、Bの文のように現在完了形を使うと、
 現在もその状態が続いている。
 だから、Aの文では失くしたペンが今どうなっているかは分か
 らないが、Bの文では今もなお行方不明であることが分かる。

 なお、Cの文のように、“just+過去形”を使うと「~した
 ばかりだ」という意味になり、現在完了形を使った場合と同じ
 意味になる。

 ここまで見てきた「過去を表す表現」をまとめよう。

image4.jpg

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2-2.過去形とused to,would

 例文7 I used to live in Tokyo.
     私はかつて東京に住んでいた(今は住んでいない)

 例文8 I would often watch movies.
     私はかつてよく映画を見ていたものだ。


 過去形と似た表現で、過去の習慣を表す used to と would
 がある。「よく~したものだった」「かつては~だった」と
 いう意味だ。だた、過去形とこれらの表現ではニュアンスが違う。

  D)I lived in Tokyo.
  E)I used to live in Tokyo.(例文7)
  F)I often watched movies.
  G)I would often watch movies.(例文8)

 Dの文のように過去形を使った場合、現在のことに言及して
 いない。
 これに対して、Eのように”used to+動詞の原形“を使うと、
 「今はそうではない」ということに言及している。今どこに
 住んでいるかはDの文からは分からないが、Eの文では東京
 に住んでいないことだけは分かるのである。

 では、would の場合はどうだろうか。
 Fの文もGの文も、同じく「よく映画を見ていた」という意味
 で、両方とも現在のことに言及していないことは同じだ。

 しかし、Gの文のように would を用いると、「懐かしい」と
 いう気持ちが込められるのだ。

 ただ、”would“には注意が必要だ。いくら懐かしいとはいえ、
 I would live in Tokyo then. とか、There used to be
 a school over there. とは言わない。

 will や、その過去形である would は、それまで繰り返して
 きたか、それまで経験したことを再びやる、というニュアンス
 を持つからだ。

        used to  would
 昔の行動  ○     ○
 昔の状況  ○     ×

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2-1.過去形と過去進行形の違い

 英語の勉強が進んでゆけばゆくほど、頭が痛いのが「語彙」の壁で
 ある。まとめて覚えようとすればするほど、覚えられなくなるから
 不思議だ。

 ただ、中学で習う基本動詞の過去形と過去分詞形はどうしても覚え
 ておかなくてはならない。本講以降で扱う過去形や、現在完了形、
 現在分詞・過去分詞形で使う必須の知識だからだ。

 動詞の過去形・過去分詞形は、基本的に語末に“-ed”をつければよ
 い(規則変化)。しかし、不規則な変化をする単語が以外に多い。
 下のリンクから一覧表をダウンロードできるので、繰り返しおさら
 いして覚えてほしい。
 表には、代表的な意味をのせてあるが、必ずしもその意味に限られ
 ないことお断わりしておく。

 <無料>不規則変化一覧表


 過去形・過去分詞形の発音にも注意が必要だ。発音記号を付けてお
 いたので、自信のない発音は、同じ発音記号を含む単語の発音を真
 似ながら、練習してほしい。


 さて、過去形と過去進行形の違いの説明に進もう。

 例文6 My wife was watching TV when I got home.
    私が帰宅したとき、妻はテレビを見ていた。


 過去形と過去進行形については、受験界に「誤解」がある。

  A)My wife was watching TV when I got home.(例文6)
  B)My wife watched TV when I got home.

 Aの文は過去進行形 was watching を、Bの文は過去形
 watched を使っている。そして、受験では、進行形は「そのとき
 だけ瞬間的にやっていることだ」と説明される。これが「誤解」だ。

 現在進行形のところでも述べたが、進行形は「まだ終わっていない
 状況」を表す。このことは過去進行形でも同じだ。これに対して、
 動詞の過去形は、現在とは無関係に、過去の状況や動作を表す。

 だからAの文は、「妻は私が帰宅する前から」テレビを見ていた
 という状況を示している。それに対してBの文は、私が帰宅した
 ときだけテレビを見ていたことになる。

 受験上、Bの文が不適切とされるのは、妻がテレビを見ていたのは、
 通常私が帰宅する前から見ているのが普通だからなのである。
 Bが示すような状況はありえないわけではないのだ。

 練習してみよう。次のCの文の(  )内には、heard(過去形)
 と was hearing(過去進行形)のどちらが入るのが自然だろうか。

  C)She( )the strange sound when she was cooking.

 文の意味は「彼女が料理をしているときに、変な音が聞こえてきた」
 だ。この「変な音」は、彼女が料理をする前から聞こえてきたわけ
 ではない。瞬間的に聞こえた音だと考えるのが普通だろう。
 従って、過去形 heard が自然な表現になる。

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